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/ 更新日: 2025.06.02

遺品整理で出てきた着物、どうすればいい?後悔しないための処分方法と注意点を解説

遺品整理で出てきた着物、どうすればいい?後悔しないための処分方法と注意点を解説

大切な人を見送ったあと、思い出とともに残された「着物」。

遺品整理をしていると、箪笥の奥から色とりどりの着物が出てきて――

「捨てるには忍びない」
「でも、どう整理すればいいのか分からない」

そんな気持ちに戸惑っている方も多いのではないでしょうか。

特に、おばあさまやお母さまの愛用していた着物には、深い思い出や歴史が詰まっている分、処分の判断が難しくなりがちです。

この記事では、遺品整理で出てきた着物の扱いに悩む方へ向けて、処分方法の選択肢や注意点、買取を検討する際のポイントまで、やさしく丁寧に解説します。

「思い出を大切にしながら、納得できる整理をしたい」と考えるあなたのために、心を込めてお届けします。

遺品整理士:荻原 悠史-地区統括会員-
記事監修 遺品整理士:荻原 悠史-地区統括会員-
「優良業者認定7年連続取得」「Google口コミ高評価164件以上/評価4.9点」など、
豊富な実績を持つ遺品整理の専門店「株式会社ココロセイリ」の代表取締役社長

目次

遺品整理で「着物」が残る理由とは?

遺品整理を進める中で、多くのご家庭が直面するのが「着物の扱い」です。

洋服や日用品と違い、処分するにも迷いが生じやすく、つい後回しになってしまう方も少なくありません。ここでは、なぜ着物が遺品として残りやすいのか、その背景を見ていきましょう。

着物はなぜ処分に悩むのか

着物は、故人の趣味や人生の節目と深く結びついている品物です。

成人式や結婚式など、思い出が込められていることが多く、「簡単には捨てられない」と感じる方が多いのも自然なことです。

また、着物は一点ものやオーダーメイドであることも多く、「代わりがきかない」と思うことで、処分の決断がより難しくなります。

捨てにくい・価値が分かりにくいという心理的ハードル

着物は美しく繊細である反面、一般の方にとっては「どれが価値のあるものなのか」が非常にわかりづらいという特徴があります。

「高そうに見えるけど、本当に価値があるのかわからない」

「古くても有名な産地のものだったら、捨てるのはもったいないかも」

こうした迷いが生じ、結果として処分をためらい、保留状態になるケースが多く見られます。さらに、捨てることに罪悪感を抱く方も少なくありません。

高齢者世代に多い「タンスの中の着物」の傾向

現代では着物を日常的に着る方が減っていますが、高齢の世代、とくに昭和生まれの方々にとっては、着物は特別な場面だけでなく生活の一部として親しまれていた時代もありました。

そのため、タンスの中に複数枚の着物が大切に保管されていることも珍しくありません。

また、「娘や孫に着てほしい」という思いで、長年しまわれたままになっていることもあります。

これらの着物が、使われる機会を得られないまま、遺品として残されるのです。

遺品整理で出てきた着物の処分方法6選

遺品整理で出てきた着物をどう扱うべきか悩んでいる方は多いもの。

「思い出が詰まっていて手放しにくい」「どこに相談すればいいかわからない」そんな声もよく耳にします。

ここでは、後悔しない着物の処分方法を6つご紹介します。

1. 着物買取業者に依頼する(おすすめ)

状態の良い着物や、有名産地・作家物の着物が残っている場合は、着物専門の買取業者に査定してもらうのがおすすめです。

経験豊富な査定士が価値をしっかり見極めてくれるため、適正価格での買取が期待できるほか、出張買取にも対応している業者なら、重たい着物を運ぶ手間もかかりません。

着物の知識がないと判断が難しいため、「価値があるかも?」と思ったらまずは査定だけでも受けてみるのが賢明です。

2. リサイクルショップや古着屋に持ち込む

「とにかく早く処分したい」という場合は、リサイクルショップや古着屋への持ち込みも一つの選択肢です。

ただし、着物の専門知識がないスタッフが多く、査定額が低くなりがちな点には注意しましょう。

処分を優先するなら効率的ですが、価値ある着物を安価で手放してしまう可能性もあるため、他の方法と併用して検討するのがおすすめです。

3. フリマアプリ・ネットオークションで売る

自分で売りたい方には、メルカリやヤフオクなどのフリマアプリ・オークションサイトを活用する方法もあります。

自由に価格を設定できる一方で、写真撮影・出品・やり取り・梱包・発送と手間が多く、着物の知識がある程度必要です。

着物のコンディションや付属品の有無を正しく伝えることでトラブルを防げます。時間に余裕がある方には向いている方法です。

4. NPOや寄付団体に寄付する

「捨てるのは気が引けるけれど、誰かの役に立ててほしい」という場合は、NPO団体やリユース活動を行う寄付団体に送るのも一つの方法です。

一部団体では、送った段ボールの数に応じて支援活動に寄付ができる取り組みを行っていることもあります。

送料が自己負担の場合が多いため、事前に団体のHPなどで確認しておくと安心です。

5. リメイクや形見として保管する

着物の生地を活かして、バッグやポーチ、小物入れにリメイクするという方法もあります。

思い出の品を日常使いのアイテムとして残せるため、処分への罪悪感を和らげられる方も多いです。

また、1~2着だけを選んで「形見」として保管する方もいます。大切に保管する際は、たとう紙や防虫剤など適切な保存方法を意識しましょう。

6. 家庭ごみとして処分する(注意点あり)

状態が悪く、再利用や売却が難しい場合は、やむを得ず家庭ごみとして処分することになります。

自治体によっては「古布」として回収していたり、「燃えるゴミ」として出せる地域もあります。

ただし、地域ごとにゴミの分別ルールが異なるため、必ず事前に市区町村の指示を確認してから処分しましょう。

また、相続人が複数いる場合は、勝手に処分せず、事前に家族で相談することが重要です。

処分前に確認しておくべき3つのこと

着物を処分する前に、必ず確認しておきたいことが3つあります。

思わぬトラブルを避けるためにも、次のポイントは押さえておきましょう。

遺言書やエンディングノートの有無

まず最初に確認したいのが、故人が残した遺言書やエンディングノートの存在です。

着物が特別な人に譲られるよう明記されていた場合は、その内容に従う必要があります。

たとえ日記帳やメモ書きのような形であっても、故人の意思が記されている可能性があるため、見落とさないよう慎重に探しましょう。

相続や形見分けのトラブルを防ぐためにも、確認は早めに行うことをおすすめします。

家族・親族との合意が取れているか

「故人の物を勝手に処分してしまった」と後からトラブルになることも少なくありません。

とくに思い入れのある着物は、親族の誰かが保管を希望していたというケースも。

着物を処分・売却する前に、家族や親族に一言相談し、納得のうえで進めることが大切です。

遺品整理は感情が絡みやすい作業だからこそ、丁寧なコミュニケーションが円滑な整理につながります。

証紙・帯・小物などが一緒に残っていないか

着物の価値を判断する上で重要な資料となるのが「証紙(しょうし)」です。

証紙とは、着物の産地や作家、技法などを証明する紙で、これがあるだけで査定額が大きく変わることもあります。

また、帯や草履、長襦袢、帯締めなどの小物類もまとめて売ることで評価がアップすることがあります。

一見関係なさそうな和装小物も、忘れずに確認しておきましょう。

着物を買取に出す際の注意点

遺品の着物を買取に出す際は、より納得のいく価格で手放すためにも、いくつかのポイントに注意が必要です。

特に価値のある着物を売る際は、事前の確認と準備が結果を大きく左右します。

高額買取を狙うなら「証紙」がカギ

証紙(しょうし)は、着物の産地・技法・織元・作家などの情報が記された証明書です。

とくに「大島紬」「結城紬」「加賀友禅」など、伝統工芸品の着物では、証紙の有無が査定額を大きく左右します。

見つかった証紙は着物と一緒に保管し、買取査定の際に必ず提示しましょう。

箱の中や書類ファイル、タンスの奥などに紛れていることもあるので、忘れずに探しておくと安心です。

複数業者に見積もり依頼を

着物の買取価格は、業者ごとの査定基準によって大きく異なる場合があります。

ひとつの業者だけで即決してしまうと、本来の価値よりも低く買い取られてしまう可能性も。

可能であれば、2〜3社に査定を依頼して比較検討するのがおすすめです。

最近では、無料の出張買取やLINE査定を受け付けている業者も増えているため、手間をかけずに複数の見積もりを集めることができます。

相続税の対象になる場合もある

遺品の着物を高額で売却した場合、相続税の対象となる可能性があります。

相続財産には現金や不動産だけでなく、買取によって現金化された着物も含まれるため注意が必要です。

特に、複数枚まとめて売却して数万円〜数十万円になった場合は、相続税の申告漏れとみなされるリスクも。

「着物も相続財産に含まれる」という認識を持ち、必要であれば税理士など専門家に相談しましょう。

価値のある着物とは?プロが見るポイント

「この着物、もしかして高く売れる?」

遺品整理で出てきた着物を見て、そう思われる方も少なくありません。とはいえ、一般の方には着物の価値を正確に見極めるのは難しいものです。

ここでは、着物のプロ(査定士)がチェックする代表的な評価ポイントを2つご紹介します。

有名作家・産地(大島紬、結城紬 など)

価値がつきやすい着物の代表が、有名産地や作家の作品です。

特に高評価されやすいのが下記のような着物です。

  • 大島紬(おおしまつむぎ):奄美大島や鹿児島県などで作られる、独特の艶と軽さが特徴の高級紬
  • 結城紬(ゆうきつむぎ):茨城・栃木で生産される、手織り・手紬みが魅力の伝統工芸品
  • 加賀友禅・京友禅:手描き染めによる繊細な柄が特徴
  • 久保田一竹や羽田登喜男など、有名作家の落款(サイン)入りの着物

これらは状態が良ければ高額買取の対象になる可能性があります。

保管状態・使用頻度・付属品の有無

同じ作家・産地の着物でも、状態によって買取価格は大きく変動します。

  • シミ・カビ・変色が少なく、保存状態が良好
  • 数回しか着ていない、もしくは未使用品
  • 証紙や落款、たとう紙(包み紙)付き
  • 帯・襦袢・草履など一式がそろっている

といった条件を満たしているほど、査定額が高くなる傾向にあります。

逆に、破損やシミが目立つ場合は減額対象になるため、陰干しや軽い拭き取りなどの事前ケアも有効です。

着物の整理に不安があるならプロに相談を

「着物が多すぎて自分ではどうにもできない…」
「処分していいものか、判断に迷う…」

そんなときは、無理にひとりで抱え込まず、専門の業者に相談するのが安心で確実です。近年では、着物の査定や買取はもちろん、遺品整理全体をトータルでサポートしてくれるサービスも増えてきました。

ここでは、業者選びの際に確認したい3つのポイントをご紹介します。

遺品整理と同時に依頼できる業者を選ぶ

着物だけでなく、家具や衣類などの整理もまとめて依頼できる業者であれば、効率的に遺品整理が進みます。

  • 不用品の処分
  • 必要なものの仕分け
  • 貴重品・形見品の取り扱い
  • 着物の買取や寄付の相談

などを一括してお願いできる業者を選ぶと、手間も精神的な負担もぐっと軽減されるでしょう。

女性スタッフ・査定士の対応が安心材料に

着物の整理は、思い出や気持ちがこもるデリケートな作業です。

だからこそ、「女性スタッフが対応してくれる」という点は、多くの方にとって安心材料になります。

  • 丁寧に話を聞いてくれる
  • 柔らかく細やかな対応
  • 故人の想いや家族の気持ちを汲んでくれる

といった面での満足度も高く、ご年配の方や女性のご遺族にも好評です。

無料相談・出張査定に対応しているか確認

着物の枚数が多い場合や、高齢のご家族が対応される場合には、出張査定や無料相談に対応しているかどうかも大切なポイントです。

  • 出張費や査定料が無料
  • 価格に納得できなければキャンセルOK
  • 電話やメール、LINEなどで気軽に相談できる

このような業者であれば、「まずは相談だけ」でも気軽に頼れるため、不安なく進められます。

まとめ|思い出を大切にしながら、納得できる選択を

遺品整理で出てきた着物は、単なる衣類ではなく、故人の思い出や人生が詰まった特別な品です。そのため、「簡単には捨てられない」「どう扱えばよいか分からない」と悩まれる方が多くいらっしゃいます。

この記事では、着物の処分方法や確認すべきポイント、買取時の注意点などを幅広くご紹介しました。

どの方法を選ぶにせよ、大切なのは「納得感」と「安心感」です。

無理にひとりで抱え込まず
周囲と相談しながら
必要であればプロの手を借りて

着物の整理が、心の整理にもつながるような前向きな時間になることを願っています。

「どうするのが正解か分からない…」と迷われたときは、まずは気軽に専門業者へ相談してみてください。

きっと、故人の思いに寄り添った選択肢が見つかるはずです。

「遺品の着物、どうすればいいかわからない」
「処分の前に、誰かに相談したい」

そんなときは、遺品整理のプロフェッショナル「ココロセイリ」にご相談ください。

ココロセイリでは、遺品整理士の有資格者が在籍し、着物を含む大切な品々を丁寧に取り扱っています。

買取や寄付といったご希望に応じた提案も可能で、無料相談・出張対応も承っております。

女性スタッフによる対応も可能ですので、「はじめてで不安」「デリケートな品だから丁寧に扱ってほしい」という方も安心してご利用いただけます。

想いを尊重した遺品整理を、心を込めてお手伝いします。

お気軽にお問い合わせください。

遺品整理士:荻原 悠史-地区統括会員-
記事監修 遺品整理士:荻原 悠史-地区統括会員-
「優良業者認定7年連続取得」「Google口コミ高評価164件以上/評価4.9点」など、
豊富な実績を持つ遺品整理の専門店「株式会社ココロセイリ」の代表取締役社長
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