「実家の片付け、どこから手をつければいいのか分からない…」
そんな悩みを抱えていませんか？
親が高齢になってきた、相続や空き家問題が気になる、家の中が物であふれている。実家の片付けは「思い出」と「現実」の狭間で、気持ちも手も止まりやすいものです。
本記事では、どこから始めるべきかという順序と優先順位、親との衝突を避ける進め方、スムーズに進める準備と段取り、さらには費用や業者選びのポイントまで、専門的な視点で丁寧に解説します。
後悔しない片付けの第一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう。
豊富な実績を持つ遺品整理の専門店「株式会社ココロセイリ」の代表取締役社長
目次
まず知っておきたい「実家の片付け」が難しい理由
実家の片付けを思い立っても、いざ始めようとすると、なかなか進まないと感じる方は多いものです。
それにはいくつかの理由があります。この章では、実家の片付けが思いのほか難航する背景を整理し、なぜ「どこから始めたらいいかわからない」のか、その原因を明らかにしていきます。
ものが多く感情的になりやすい
実家には長年にわたり蓄積された家具・衣類・書類・趣味の品・思い出の品などが数多く残されています。
特に高齢の親世代は「もったいない」「いつか使うかも」といった考えから、物をなかなか手放せない傾向があります。
また、片付けを進めるうちに、思い出の詰まった品や家族の歴史に触れることになり、感情が揺さぶられる瞬間も多くあります。
片付けは単なる整理整頓ではなく、心理的な負担を伴う「心の整理」でもあるのです。
親との価値観のズレ
「これはもう使っていないから捨てよう」と思っても、親世代にとっては「思い出の詰まった大切な物」として残しておきたいという気持ちがある場合もあります。
また、物の価値や必要性に対する感覚が異なるため、片付けの方向性で衝突してしまうケースも。
親とのコミュニケーションがうまくいかないと、片付け自体が進まず、険悪なムードになることもあるため、進め方に配慮が必要です。
どこから手をつければいいかわからない
いざ実家を片付けようとしても、「どこから始めたらいいの？」「何からやればいい？」と途方に暮れてしまう方がほとんどです。
物の量も多く、感情的な負担もあるため、全体像をつかまずに始めてしまうと、途中で挫折してしまうリスクがあります。
まずは全体の流れと優先順位を理解し、無理のないステップで進めることが、スムーズな片付けの第一歩です。
実家の片付けはどこから始めるべき？【順序と優先度】
「いざ実家を片付けよう」と思っても、どこから手をつければいいのかわからず、立ち止まってしまう方は少なくありません。ものが多く、思い出も詰まっている実家の整理は、精神的にも体力的にも負担が大きくなりがちです。
このセクションでは、片付けをスムーズに進めるための“おすすめの順序”や“優先順位”を解説します。気持ちに無理なく、達成感を得ながら進められるステップを意識して、後悔のない片付けを始めましょう。
第一歩は「自分の部屋」から
実家の片付けで最初に手をつけるべき場所としておすすめなのが、「自分の部屋（子供部屋）」です。ここは自分の所有物が多く、親御さんの同意がなくても整理しやすい空間です。
- 親に気を遣わず作業できる
- 片付けの成功体験が得られる
- 他の部屋の整理への勢いがつく
まずは、自分の荷物を見直し、「必要なもの／不要なもの」を分けることから始めてみましょう。片付けに慣れる“準備運動”としても最適なステップです。
次に「使っていない部屋・納戸・物置」
次のステップは、現在使われていない部屋や納戸、物置などの「生活に直接影響のないスペース」です。これらは親御さんにとっても思い入れが少ない場合が多く、合意が得やすい場所です。
- 物量が多くても、感情的な負担が少ない
- 不要なものが溜まりやすい“死角”を整理できる
- スペースを確保し、他の部屋の仮置き場にも使える
物置には壊れた家電や空き箱などが放置されていることもあるので、思い切って処分に踏み切れるタイミングでもあります。
感情的に難しい「思い出の品」は最後に
アルバムや手紙、形見などの“思い出の品”は、片付けの最終段階に回すのがポイントです。感情的な負担が大きいため、初期段階で取り組むと手が止まってしまう原因になります。
- 「これは捨てられない」と迷ってしまう
- 思い出に浸って手が進まない
- 家族間で感情的なトラブルになる可能性も
最初は“作業重視”、慣れてきたら“気持ちと向き合う片付け”へ移行する流れが、精神的にもおすすめです。
ゴミの分別・収集日を事前確認しておく
実家の片付けでは大量の不用品が出るため、ゴミの分別ルールや粗大ごみの収集日をあらかじめ調べておくと、作業がグッと効率的になります。
- ごみ出しのタイミングに合わせてスケジュールが立てられる
- 自治体の分別ルールに従うことでトラブルを回避
- 粗大ごみの事前予約が必要な自治体も多い
紙類、衣類、家電、可燃・不燃など、仕分けのルールが地域ごとに異なるため、「自治体のホームページを確認してメモしておく」と安心です。
親と一緒に進める場合のポイントと注意点
実家の片付けは、親と一緒に進めることが理想的ですが、価値観や感情の違いによって衝突が起きやすい場面でもあります。「片付けたい子ども」と「捨てたくない親」の溝をどう埋めるかが、スムーズな片付けのカギになります。このセクションでは、親と片付けを進める際のコミュニケーションのポイントや注意点を解説します。
いきなり捨てず「共感」から始める
実家にあるモノには、親にとって「思い出」や「苦労して手に入れた」などの背景が詰まっています。それらを頭ごなしに「捨てよう」と言ってしまうと、感情的な対立に発展しかねません。
まずは「これ、大事にしてたんだね」「当時の話、聞かせて」などと、共感を示す言葉から始めることが大切です。親が話す思い出に耳を傾けることで、信頼関係が深まり、結果的に片付けも前に進みやすくなります。
目的を明確に伝える（例：安全・快適・相続準備）
親にとっては「急に片付けを始めた子ども」に警戒心を抱くこともあります。そのため、「なぜ今片付けたいのか」という理由をはっきりと伝えることが重要です。
たとえば、次のように親が納得しやすい視点で伝えると、協力を得やすくなります。
- 「転倒しないように通路を広くしたい」＝安全のため
- 「将来、私たちが困らないように今のうちに整理しておきたい」＝相続や介護の準備
- 「家を売却するかもしれないから、今のうちに片付けておこう」＝不動産活用の視点
「捨てる」ではなく「残す」を意識した会話
言葉選びもとても重要です。「捨てよう」「いらないよね」といった否定的な表現よりも、「これは残したい？」「大事なものは分けておこう」といった肯定的な言葉で対話を進めましょう。
また、「必要・不要」の二択だけでなく、「保留にして写真だけ残す」「後で孫に見せるために一時保管する」といった柔軟な選択肢を用意すると、親の心の負担も減り、話し合いがスムーズに進みます。
片付けをスムーズに進めるための準備と段取り
実家の片付けをスムーズに進めるには、あらかじめ計画と準備をしておくことが重要です。
「勢いで始めてしまい、途中で挫折してしまった」「処分方法がわからず作業が止まった」などの声も多く聞かれます。
このセクションでは、実家の片付けを計画的に進めるための段取りと事前準備について、わかりやすく解説します。
片付けスケジュールの作成
実家の片付けは、一日や週末だけで終わる作業ではありません。
エリアごと、目的ごとに分けて少しずつ進めるスケジュールを立てましょう。
たとえば、次のように1日ごとのゴールを設定すると負担感が軽減されます。
- 1週目：自分の部屋の整理
- 2週目：納戸・物置の片付け
- 3週目：思い出の品の整理
また、親と一緒に進める場合は、お互いの体力や予定を尊重しながら、余裕を持った日程にすることが大切です。
粗大ごみや不用品の処分方法を確認
片付けの際に最もネックになりやすいのが「不用品の処分」です。
特に大型家具や家電製品は、地域によって捨て方や申し込み方法が異なります。
事前に確認しておきたいポイントは次の通りです。
- 粗大ごみの収集日・収集方法
- 粗大ごみシールの購入方法
- 家電リサイクル対象品（テレビ・エアコンなど）の処分手順
- 量が多い場合、業者への依頼が必要かどうか
「片付けたけど処分できずに結局戻してしまった」ということがないよう、処分ルールを早めにチェックしておきましょう。
必要な道具や収納グッズの準備
スムーズな片付けには、必要な道具の事前準備も欠かせません。あると便利なグッズをリスト化しておきます。片付け作業に便利な道具は次の通りです。
- 軍手・マスク・エプロン（衛生対策）
- ゴミ袋（燃える・燃えないの色分け）
- 段ボール・収納ケース
- ガムテープ・マジックペン（分類用）
- ハサミ・カッター・雑巾・アルコールスプレー（掃除用）
また、「残すもの」をまとめる収納ボックスや「保留品」を入れる箱も用意しておくと、後の仕分け作業が格段にラクになります。
実家の片付けにかかる費用と業者の活用方法
実家の片付けを始めるにあたって、多くの方が気になるのが「どれくらい費用がかかるのか」「業者に依頼すべきかどうか」といった金銭面や効率性の問題です。特に遠方に住んでいる場合や、高齢の親の手が借りられないケースでは、プロの力を借りることも視野に入れる必要があります。
ここでは、自力での片付けと業者に依頼した場合の費用比較や、業者選びのポイント、利用できる補助制度について詳しく解説します。
自力と業者依頼の費用比較
自分たちで片付けを行う場合は、基本的に人件費はかかりませんが、以下のような費用は発生します。
- 粗大ごみの処分費（自治体によるが300円〜1,000円/個）
- ゴミ袋や梱包資材
- 車のレンタルやガソリン代（大きな荷物の運搬が必要な場合）
- 必要に応じた収納用品や工具の購入
一方で、片付け業者に依頼する場合の費用相場は以下の通りです
| 間取り | 遺品整理の費用目安 |
|---|---|
| 1K | 約3万〜8万円 |
| 1LDK | 約6万〜15万円 |
| 2LDK | 約10万〜25万円 |
| 3LDK以上 | 約15万〜40万円以上 |
※処分品の量、作業員数、立地、階段作業などによって変動あり
業者を利用するメリットは、一気に片付けられる点や、重たい物の運び出し・分別作業を代行してくれる点です。体力的・時間的に厳しい方には有力な選択肢です。
信頼できる業者を選ぶポイント
片付け業者を選ぶ際は、安さだけで決めるのではなく、以下の点に注意しましょう。
- 遺品整理士などの資格を持っているか：認定資格を持つスタッフがいる業者は、丁寧な対応と適正処分が期待できます。
- 料金体系が明確か：見積書に内訳が記載されているか、不明瞭な追加料金がないか確認が必要です。
- 評判や口コミをチェック：Googleマップや口コミサイト、遺品整理比較サイトなどで評価を確認しましょう。
- 不用品の処分方法を明確にしているか：リユース・リサイクルや適切な許可を持った業者であることが安心材料になります。
地域の補助金・助成金制度もチェック
実家の片付けが空き家整理や高齢者の生活支援を目的としている場合、自治体からの補助金制度が使える可能性があります。
例えば、次のようなケースもある地域がございます。
- 空き家の解体補助金（最大50万円支給の事例あり）
- 高齢者住環境整備のための片付け支援
- 特定の清掃作業に対する助成（ゴミ屋敷対策など）
これらは地域ごとに制度が異なりますので、市区町村の役所に問い合わせるか、「〇〇市 空き家 補助金」などで検索すると情報が得られます。
※当社にお電話いただいても、お答えできかねますのでご了承ください。
空き家・相続・実家売却も視野に入れている場合は？
実家の片付けを進めていく中で、「将来的には売却も考えている」「親が亡くなったら空き家になるかもしれない」といった悩みを抱える方も多いでしょう。ただ片付けるだけでは済まない問題が絡むため、早い段階で“片付け＋α”の視点を持っておくことが大切です。
ここでは、空き家リスク、相続トラブル回避、実家売却時の準備について解説します。
空き家のままにするリスク
実家が空き家になると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 老朽化・倒壊リスク：適切な管理が行われないと建物の劣化が進み、周囲に被害を与えることも。
- 税負担の増加：2015年の「空家等対策特別措置法」により、特定空き家に指定されると固定資産税の優遇が外れ、税額が数倍になることも。
- 不法侵入・火災・犯罪の温床：人の気配がない家は狙われやすく、防犯上の問題にもつながります。
対策としては、次のような行動が必要です。
- 定期的な換気や清掃などの「空き家管理サービス」を活用する
- 解体・売却を早めに検討する
- 他の家族と「いつまで維持するか」を事前に話し合う
相続トラブルを避けるためにできること
実家が親の名義である場合、相続時に親族間で揉めるケースは少なくありません。
よくあるトラブル例は以下の通りです。
- 「誰が住むか」で揉める
- 売却か保持かで意見が分かれる
- 遺言がなく、法定相続人の数が多くて話がまとまらない
トラブルを避けるためのポイントは以下の通りです。
- 遺言書の有無を確認しておく→法的効力のある遺言書があれば、相続手続きはスムーズになります。
- 事前に親と将来について話しておく→「誰が相続するか」「売却するかどうか」を事前に話し合っておくだけでも、大きなトラブル回避になります。
- 財産の名義や登記を最新の状態にしておく→亡くなった人名義のままだと売却が難しくなるため、早めの名義変更が重要です。
実家売却時にやるべき片付けの内容と優先順位
実家を売却することが決まった場合、スムーズな売却活動のために必要な片付けの内容と順番を知っておきましょう。
売却前にやるべき片付けの優先順位は次の通りです。
- 不用品の撤去・家具の処分→住まいの中がスッキリしていることで、内覧時の印象が格段に良くなります。
- 必要な書類の保管→固定資産税納税通知書、権利証、建築図面などは売却時に必要です。
- 掃除と最低限の修繕→壁紙の破れ、水回りのカビ、電球切れなど、小さな不備は買い手にマイナス印象を与えることがあります。
- ハウスクリーニングやホームステージング（必要に応じて）→プロに頼むことで、より売却しやすくなる可能性があります。
親が亡くなった後の片付け（遺品整理）の注意点
親が亡くなったあとの片付けは、肉体的・精神的に非常に負担の大きい作業です。「悲しみで手につかない」「何から手をつければいいかわからない」と戸惑う方も多いでしょう。
ここでは、遺品整理の始め方・注意点・心構えを中心に、トラブルを防ぎつつ円滑に進めるためのポイントを紹介します。
遺言書・相続書類の確認
片付けを始める前に、必ず行うべきなのが「重要書類の確認」です。
主に確認すべき書類は次の通りです。
- 遺言書（自筆・公正証書）
- 戸籍謄本や住民票の除票
- 不動産の権利証・登記簿
- 預貯金の通帳・キャッシュカード
- 保険証券
- 遺産分割協議書（必要に応じて）
遺言書があるかどうかで相続の進め方が大きく変わるため、片付けの前にまず書類棚・仏壇・金庫などを優先的にチェックしましょう。
なお、自筆証書遺言の場合は、家庭裁判所の検認が必要です。勝手に開封すると無効になる恐れもあるため、注意が必要です。
形見分けや供養が必要なものの扱い方
思い出の詰まった品々の中には、「捨てるに捨てられないもの」や「親族で分けるべきもの」が必ず出てきます。
代表的な形見分け品は次の通りです。
- 腕時計・アクセサリー
- 写真・手紙・日記
- 仏具・数珠
- 思い出の品（手編みのセーターなど）
これらを整理する際には、親族全員に確認を取りながら慎重に進めることが大切です。勝手に処分すると、後々のトラブルの原因になります。
また、処分が心苦しいものについては、以下のような供養の方法があります。
- お寺や霊園での「遺品供養」
- 遺品整理業者が提供する「合同供養サービス」
- 写真や手紙などの「データ化保存」
供養という選択肢を取ることで、心の整理がつきやすくなります。
遺品整理と不用品回収の違い
遺品整理と不用品回収は似ているようで、サービスの内容・目的がまったく異なります。
| 項目 | 遺品整理 | 不用品回収 |
|---|---|---|
| 対象 | 故人の遺品全般 | ゴミ・使わない物 |
| 特徴 | 丁寧な仕分け・供養対応あり | 分別せずまとめて回収 |
| サービス内容 | 重要書類の探索・形見分けの支援 | 粗大ごみなどを短時間で撤去 |
| 配慮 | 遺族の気持ちに寄り添った対応 | スピード重視 |
遺品整理では、「大切な物を残す」「気持ちの整理を助ける」という配慮が重要になります。そのため、親族との信頼関係を重視する場合や、形見分け・供養なども視野に入れているなら、遺品整理業者への依頼をおすすめします。
一方、単なる不用品の撤去だけで良い場合には、不用品回収サービスを選ぶことでコストを抑えることができます。
片付けを早めに始めると、心も生活も整う理由
実家の片付けは、「親が亡くなってから」「空き家になってから」と後回しにされがちです。しかし、元気なうちから少しずつ始めておくことで、想像以上のメリットがあります。
ここでは、早めに片付けを始めることで得られる“心と生活の整理”の効果について解説します。
気持ちの整理ができる
実家には、思い出が詰まったモノが数多くあります。アルバムや手紙、衣類、家具——目にするだけで当時の記憶や感情がよみがえることもあるでしょう。
早めに片付けを進めることで、それらと丁寧に向き合う時間が持てます。
- 「ありがとう」と思いながら手放せる
- 親との思い出を温かく振り返る機会になる
- 心の整理がついた状態で“供養的な片付け”ができる
結果として、「捨てる」ではなく「感謝とともに送り出す」というポジティブな感情で片付けを進めることができ、後悔や罪悪感を抱くことが少なくなります。
将来の負担軽減（介護・相続・売却）
実家の片付けは、高齢の親が介護状態になってからでは物理的にも精神的にも非常に負担がかかります。
早いうちに片付けをしておくことで、以下のような将来のトラブルや手間を大幅に減らすことが可能です。
- 介護が必要になったときの動線確保・転倒防止
- 認知症対策として重要書類・財産を明確にしておける
- 相続発生時にトラブルになりやすい財産分与をスムーズに
- 売却や賃貸を想定した「モノのない実家」の準備ができる
特に相続や不動産売却にかかる費用や手間は、生前整理をしているかどうかで大きな差が出ます。結果として、子世代の時間や費用の節約にもつながります。
親との関係が深まりやすい
片付けという共同作業を通して、親子のコミュニケーションが自然と増えるのも大きなメリットです。
- 親の思い出を一緒にたどる
- 昔の写真や品物から、知らなかった家族の歴史を知る
- 「これは大切だった」「これはもういらないね」と、価値観をすり合わせる
これらの対話は、親子の距離を縮める大きなチャンスになります。特に、介護や看取りといった“いつか来るその時”の前に、しっかり話し合っておける時間はとても貴重です。
まとめ｜片付けは「どこから始めるか」より「今始めるか」
実家の片付けは、「時間がかかりそう」「親が嫌がるかもしれない」「思い出が多くて進められない」と、なかなか腰が重くなるものです。しかし、完璧にやろうとしなくても、今できるところから少しずつ手をつけることが大切です。
ポイントは、「どこから始めるか」ではなく、「今始める」こと。
- 小さなスペースや自分の荷物からでもOK
- 親と無理なく会話をしながら進めることが大切
- 将来のトラブルや負担を減らせる、大きな一歩になる
実家の片付けは、「モノの整理」だけではなく、心の整理にもつながります。早めに動き出すことで、親との関係が深まり、今後の暮らしにも余裕が生まれます。
「片付けなきゃ」と感じてこの記事にたどり着いたあなたの、その気持ちが大切な第一歩です。どうか焦らず、あなたのペースで進めていきましょう。
豊富な実績を持つ遺品整理の専門店「株式会社ココロセイリ」の代表取締役社長
