大切な方がお亡くなりになられた後は、葬儀や墓石の用意、遺品の整理などあらゆる費用がかかります。
突然のことで費用の準備がなく、遺品整理ができないと困っている方も多いのではないでしょうか。
実はあまり知られていませんが、遺品整理は保険適用される場合があるのです。故人の加入保険や条件によって適用されるかが異なりますので、詳しく見ていきましょう。
豊富な実績を持つ遺品整理の専門店「株式会社ココロセイリ」の代表取締役社長
目次
遺品整理は保険が適用される場合がある!
状況にもよりますが、遺品整理は保険適用される場合があります。
しかし保険に加入する際、ほとんどの保険会社では遺品整理に関する説明がありません。さらに項目にも「遺品整理」とは書かれておらず、多くの方が保険適用される事実を知らないまま自費で遺品整理を行っているのです。
また、補償を受けるためには遺品整理の前にお部屋の写真などを撮影し、記録しておく必要があります。写真がないと保険金が支払われませんので注意してください。
遺品整理の保険適用の例
遺品整理が適用される保険の種類は限られています。また、遺品整理の中でも適用される場合とされない場合があります。
どのような条件下で保険金が支払われる可能性があるのか、4つの例を確認していきましょう。
火災保険
故人が加入していた火災保険の補償内容によっては、遺品整理に保険金が支払われるケースがあります。
火災保険が降りるのは、孤独死など特殊清掃・現状回復が必要なお部屋に多いです。これらの作業は多額の費用がかかるため、保険金が支払われるのは非常に助かるでしょう。ただし主契約ではなく特約であるケースがほとんどなので、補償内容をしっかりと確認してください。
孤独死保険
ここ数年で増えたのが、孤独死に特化した保険です。孤独死したお部屋は特殊清掃や原状回復が必要で、遺品整理の費用が相場の5倍以上になることも珍しくありません。
孤独死保険はこれらの費用を賄える保険です。最悪の場合に備えご自身で加入する入居型に加え、大家さんへ向けた家主型があります。家主型は原状回復までにかかった空室期間や家賃の減額にも対応できるのが特徴です。
高齢者の一人暮らしが多い今、入居・家主型ともに孤独死保険への加入が増えています。
少額短期保険
少ない掛け金で短期間加入する少額短期保険(ミニ保険)は、遺品整理の費用や原状回復にかかる修繕費の補償を適用している場合があります。
故人がどのような少額短期保険に加入しているかによって異なりますが、このような保険があることも覚えておくと良いでしょう。
生命保険
生命保険の補償に遺品整理は含まれていませんが、死亡した際に下りた保険金を遺品整理の費用に回すという手もあります。
生命保険金は遺品整理の他にも、お葬式や引っ越し費用など故人に関する費用として使用するご遺族が多いです。
遺品整理の保険手続き!必要な書類は?
保険会社によって必要書類は異なりますが、基本的には以下を準備しておくと良いでしょう。
- 死亡診断書の写し
- 作業前後の写真
- 遺品整理の見積もり
写真の撮り方などは細かな規定がある場合も多いです。適当に行うのではなく、補償条件をしっかりと確認してから遺品整理に取り掛かりましょう。
遺品整理が適用される保険に入るべき?
遺品整理は遺産で補える程度の費用で済むことも多く、基本的には遺品整理のためだけに保険へ加入する必要はないでしょう。
ほとんどの保険は遺品整理に限ったものではなく、火災や死亡などに備えて加入するものです。遺品整理は特約が必要な場合がほとんどなので、保険はあくまでも主契約をメインとして考えましょう。
しかし、以下に当てはまる場合は遺品整理が適用される保険へ入るのがおすすめです。
- 一人暮らしで孤独死のリスクがある
- 貯金がほとんどない
- なるべく遺族の負担を減らしたい
遺品整理を保険適用にするには、故人もしくは大家さんが保険へ加入していなければなりません。亡くなってからでは遅いので、早めに検討しておくと良いでしょう。
まとめ
遺品整理は保険適用になる可能性がある事実を知らなかった方も多いのではないでしょうか。故人が何の保険にどのような条件で加入していたかによって適用の有無が異なるので、補償内容の確認が必須です。
必要書類である作業前後のお写真は、どこまで細かく撮影すべきか分からないというご相談も多く頂きます。ココロセイリでは長年の経験から、保険適用の際の知識もございます。遺品整理にお悩みの方はぜひお問い合わせください。
豊富な実績を持つ遺品整理の専門店「株式会社ココロセイリ」の代表取締役社長