【完全ガイド】遺品整理で衣類はどうする?3つの整理方法と7つの処分方法を徹底解説!
大切な家族や親族が亡くなった後、故人の衣類をどう整理すればよいのか悩んでいませんか?
「この服はよく着ていたな…」「捨てるのはもったいないけど、ずっと置いておくのも難しい」
そんなふうに思い出が詰まった衣類を前にすると、なかなか処分の決断ができないものです。
しかし、衣類は放置していると劣化し、収納スペースを圧迫してしまうこともあります。
また、形見として大切に残したいものもあるでしょう。
この記事では、故人の衣類を整理する際の注意点や、処分・保管の最適な方法について詳しく解説します。
「いつ、どうやって整理すればいいのか?」と悩んでいる方が、納得できる形で衣類を整理できるようサポートしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
豊富な実績を持つ遺品整理の専門店「株式会社ココロセイリ」の代表取締役社長
【絶対確認】衣類の遺品整理の注意点!
故人の衣類を整理する際には、ただ処分すればよいわけではありません。大切な思い出の品であることに加えて、後々のトラブルを防ぐために確認しておくべきポイントがあります。
ここでは、遺品整理の際に必ず押さえておきたい注意点を解説します。
衣類のポケットの中を必ず確認する
故人の衣類を処分する前に、必ずポケットの中を確認することが重要です。
上着やズボン、バッグに入れたままになっているものの中には、意外と大切な貴重品が含まれていることがあります。
例えば、
- 現金
- 鍵
- 身分証明書
- 貴金属や時計
- 契約書類や手紙
などが入っていることも。特に普段から持ち歩いていた衣類のポケットには、故人が大切にしていたものが残されている可能性があるため、一枚ずつ丁寧に確認しましょう。
また、紙類は年月が経つと劣化しやすく、破れやすくなっています。急いでポケットを探るのではなく、そっと広げて確認するようにしましょう。
遺言書やエンディングノートを確認
故人が生前に遺言書やエンディングノートを残していた場合、そこには「この衣類は処分しないでほしい」「この服は〇〇に譲ってほしい」などの希望が書かれていることがあります。
特に、正式な遺言書に記載がある場合は法的な効力を持つため、勝手に処分することは避けるべきです。
また、エンディングノートには法的な拘束力はありませんが、故人の意向を尊重するうえで重要な手がかりになります。
遺品整理を進める前に、まずは遺言書やエンディングノートがあるかどうかを確認し、記載内容に従って整理を進めましょう。
家族や親族と話し合う
衣類は、他の家族にとっても思い入れのある品かもしれません。
「自分には不要だから」と判断して処分してしまうと、後になって「形見として取っておきたかった」とトラブルになることもあります。
特に、着物やブランド物のスーツ、高級な衣類などは、親族の間で誰が受け取るのか話し合うことが大切です。
また、服の処分方法にも意見の違いが出ることがあります。お焚き上げを希望する人もいれば、寄付や売却を考える人もいるため、事前にしっかり話し合っておきましょう。
同居人の衣類と間違わないようにする
故人の衣類を整理していると、家族の衣類と混ざってしまうことがあります。
特に、同居していた家族の服と似ている場合、間違えて処分してしまう可能性も。
整理を始める前に、
- どの衣類が故人のものかを明確にする
- 仕分けの際に、家族の衣類と分けておく
- タンスやクローゼットごとに整理する
といった対策をしておくと、誤って処分することを防げます。
「故人の服だと思って捨てたら、家族の大切な服だった…」ということがないよう、慎重に作業を進めましょう。
故人に着せる服を選ぶ
最近では、葬儀の際に死装束ではなく、故人が愛用していた服を着せることができるケースが増えています。
「生前、いつもこの服を着ていた」「この服を着ると、とても嬉しそうだった」など、故人の姿を思い出せる服を選ぶことで、最後のお別れの際に自然な形で送り出すことができます。
ただし、葬儀場や火葬場によっては、服の素材に制限がある場合があるため、事前に確認しておくことが大切です。
燃えない素材や金属がついている衣類は避け、葬儀社に相談しながら適切な衣類を選びましょう。
また、直接着せるのが難しい場合は、好きだった衣類を棺に納めたり、そばに置くという選択肢もあります。
無理に処分しない
遺品整理は、すぐにすべての衣類を処分しなければならないわけではありません。
「思い出が詰まっていて捨てられない」「まだ気持ちの整理がつかない」という場合は、無理に処分せず、しばらく保管しておくのも選択肢の一つです。
無理に処分してしまうと、後になって後悔することもあります。
「やっぱり取っておけばよかった」「もう一度手に取ってみたかった」と思っても、一度処分してしまったものは戻ってきません。
どうしても迷う場合は、
- 一時的に保管して、一定期間が経ったら再度考える
- 写真に残して思い出を記録する
- 少しずつ処分していく
といった方法を取るのもおすすめです。
また、親族と話し合ったり、遺品整理業者に相談したりすることで、適切な判断ができる場合もあります。
無理をせず、自分の気持ちと向き合いながら、少しずつ進めていきましょう。
亡くなった人の衣類をスムーズに整理する3つに分類方法
故人の衣類を整理するとき、最も時間がかかるのは「どれを残し、どれを処分するのか」の判断です。
遺品整理は、ただ物を片付ける作業ではなく、故人との思い出を整理し、心の区切りをつけるプロセスでもあります。
「この服はよく着ていたな」「まだ誰かが着られるかもしれない」など、迷う気持ちがあるのは当然です。
しかし、すべてを残しておくことは難しく、いつかは整理を進めなければなりません。
スムーズに衣類を整理するためには、「残すもの」「捨てるもの」「保留するもの」の3つに分類することが重要です。
分類の基準を決めておくと、判断に迷うことが少なくなり、作業がスムーズに進みます。
残すもの(形見として取っておく)
すべての衣類を処分する必要はありません。故人がよく着ていた服や特別な思い入れのある衣類は、形見として残しておくとよいでしょう。
たとえば、長年愛用していたジャケットや、家族旅行の際に着ていたコート、特別な日に着ていたスーツや着物などは、故人の記憶を鮮明に思い出させてくれます。
しかし、あまりに多くの衣類を形見として残してしまうと、収納の負担になってしまいます。
残す衣類を決める際には、以下のような基準を考えてみましょう。
- 故人が特に気に入っていた服かどうか
- 形見として受け継ぐ人がいるかどうか
- 保管するスペースがあるかどうか
また、衣類の状態によっては、長期保存が難しいものもあります。
その場合は、服の一部を切り取って額に入れたり、クッションや小物にリメイクしたりする方法もあります。
「形としてではなく、思い出として残す」という考え方も大切です。
捨てるもの(劣化している・誰も着ないもの)
故人の衣類を整理するうえで、状態が悪いものや誰も着る予定がないものは、処分することも必要です。
たとえば、虫食いやシミが目立つ衣類、ほつれがあるもの、型崩れしてしまった服などは、無理に保管せずに手放すほうがよいでしょう。
また、故人の体型に合わせたオーダーメイドのスーツや、サイズが極端に大きい・小さい衣類は、他の人が着ることが難しいため、形見分けにも向きません。
「まだ使えそう」「いつか着る人がいるかも」と思うと捨てにくくなりますが、本当に誰かが着る機会があるのかを冷静に考えることが大切です。
迷ったときは、寄付やリサイクルショップでの買取など、処分方法を工夫することで、ただ捨てるのではなく有効活用する方法を検討するのもよいでしょう。
保留するもの(迷ったら一旦取っておく)
遺品整理は感情が大きく影響する作業です。すぐに決められない衣類がある場合は、無理に処分しなくても大丈夫です。
「残すべきか捨てるべきか判断できないもの」は、一旦「保留ボックス」を作って、そこにまとめておくと整理がスムーズに進みます。
保留ボックスに入れた衣類は、一定期間(たとえば三ヶ月〜半年)を目安に保管し、その後改めて必要かどうか判断するとよいでしょう。
時間をおいて見直すことで、気持ちの整理がつき、冷静に判断できるようになります。
また、「写真に撮ってデータとして残す」という方法もおすすめです。
写真を残しておけば、実際の衣類を手元に置かなくても、思い出を振り返ることができます。
無理に決断を急がず、納得できる形で整理を進めることが大切です。
亡くなった人の衣類を処分する7つの方法
故人の衣類を整理するとき、「どう処分すればいいのかわからない」と悩む方も多いでしょう。
ゴミとして捨てることに抵抗を感じる方もいれば、なるべく有効活用したいと考える方もいるかもしれません。
衣類の処分方法にはさまざまな選択肢があります。単に捨てるのではなく、リユースやリサイクル、供養といった方法を選ぶことも可能です。
ここでは、故人の衣類を整理するための7つの方法をご紹介します。
不用品としてゴミに出す(自治体のルールに従う)
最もシンプルな方法は、自治体のゴミ回収に出すことです。衣類は可燃ゴミとして扱われることが多いですが、一部の自治体では「古布回収」や「資源ゴミ」として分類される場合もあります。
衣類の量が多い場合や大きな布類(布団・カーテンなど)が含まれる場合は、粗大ゴミとして扱われることもあるため、事前に自治体のルールを確認しておきましょう。
ただし、ゴミとして処分する際に「故人の思い出の詰まった衣類をそのまま捨てるのは忍びない」と感じる方も少なくありません。
そういった場合は、供養をしたり、別の形で活用したりする方法も検討するとよいでしょう。
親族・知人に譲る(形見分け)
故人の衣類の中には、親族や知人が形見として引き継ぎたいと思うものがあるかもしれません。
特に、故人が愛用していたコートや着物などは、大切な思い出として誰かが着続けることもできます。
ただし、形見分けをする際には、事前に親族や知人と話し合い、誰がどの衣類を受け取るのかを決めておくことが大切です。
勝手に処分してしまうと、後から「欲しかったのに」とトラブルになる可能性もあるため注意しましょう。
また、親族間で衣類の分配が終わった後は、残ったものを寄付やリサイクルに回すなど、他の方法で整理を進めていくとよいでしょう。
NPO法人・施設に寄付する
故人の衣類を社会の役に立てたい場合は、NPO法人や福祉団体に寄付する方法もあります。
寄付された衣類は、発展途上国の支援、被災地への援助、福祉施設の利用者への提供など、さまざまな形で活用されます。
ただし、すべての衣類が寄付できるわけではありません。「まだ十分に着られる状態であること」が寄付の条件となる場合がほとんどです。
シミや破れがあるもの、強い匂いがついているものは寄付の対象外となることが多いため、事前に寄付先のルールを確認しておきましょう。
また、団体によっては寄付の送料を負担しなければならない場合もあるため、その点も考慮しておくとよいでしょう。
フリマアプリやネットオークションで売る
故人の衣類の中には、ブランド品や未使用のものがあるかもしれません。そういった衣類は、フリマアプリやネットオークションで売却することも選択肢の一つです。
フリマアプリ(メルカリ・ラクマなど)やオークション(ヤフオクなど)を利用すると、個人間で取引ができるため、リサイクルショップよりも高値で売れる可能性があります。
特に、高級ブランドの服や限定アイテム、着物などは人気が高く、思わぬ高値がつくこともあります。
ただし、出品・発送などの手間がかかるため、時間に余裕がある場合におすすめの方法です。
リサイクルショップや専門買取業者に売る
手間をかけずに衣類を売りたい場合は、リサイクルショップや専門の買取業者を利用するのも良い方法です。
店舗に持ち込むだけで査定してもらえるため、「とにかくすぐに処分したい」という場合に便利です。
ただし、買取価格はフリマアプリなどに比べて低くなることが多いです。
また、状態が悪いものやノーブランドの衣類は買取を断られることもあります。
リサイクルショップによっては、査定基準が異なるため、複数の店舗で査定してもらうのもよいでしょう。
リメイクして思い出を残す
「捨てるのは忍びないけれど、保管するのも難しい」と感じる方には、衣類をリメイクして残す方法もあります。
例えば、着物やスーツの生地を使ってクッションカバーやバッグ、小物入れを作ることで、新しい形で活用することができます。
また、一部のリメイク専門店では、故人の衣類をぬいぐるみやオーダーメイドの洋服に作り変えるサービスも提供しています。
リメイクすることで、故人の思い出を身近に感じながら日常生活で活用することができます。
供養してお焚き上げする
故人が愛用していた衣類をそのまま処分することに抵抗がある場合は、供養してお焚き上げする方法もあります。
お寺や神社では、遺品供養の一環として衣類のお焚き上げを行っているところもあります。
お焚き上げを行うことで、ただ処分するのではなく、故人への感謝の気持ちを込めて送り出すことができます。
特に、長年愛用していた服や大切な思い出が詰まった衣類は、供養という形で整理することで、気持ちの整理もつけやすくなるでしょう。
供養の方法や料金は寺社によって異なるため、事前に確認してから依頼するのがおすすめです。
まとめ|故人の衣類は納得できる形で整理しよう
故人の衣類の整理は、単なる片付けではなく、思い出と向き合う大切な時間でもあります。
「残すもの」「捨てるもの」「保留するもの」に分類し、自分や家族が納得できる方法で整理を進めることが大切です。
また、処分方法にもさまざまな選択肢があります。ゴミとして捨てるだけでなく、形見分けや寄付、リメイク、供養といった方法を検討することで、故人の衣類をより良い形で活用することができます。
整理を進める中で、「自分だけでは判断が難しい」「どうしても手をつける気になれない」と感じることもあるでしょう。そのような場合は、無理をせず、時間をかけて向き合うことが大切です。
気持ちが落ち着くまで保管したり、家族と相談しながら少しずつ進めたりすることで、後悔のない整理ができるでしょう。
遺品整理を進めるうえで、「どこから手をつければいいかわからない」「忙しくて整理する時間が取れない」と悩む方も多いのではないでしょうか?
ココロセイリでは、ご遺族の負担を軽減するために、衣類を含む遺品整理全般をサポートしています。
「形見分けのための仕分け」「供養の手配」「買取や寄付のアドバイス」など、一人ひとりの状況に寄り添った対応を心がけています。
また、大切な衣類を処分する前に、ポケットの確認や価値のあるものの査定、保管方法のアドバイスなども行っておりますので、安心してお任せください。
「故人の衣類を丁寧に整理したい」「手間をかけずに適切な処分方法を知りたい」という方は、ぜひ【ココロセイリ】までお気軽にご相談ください。
豊富な実績を持つ遺品整理の専門店「株式会社ココロセイリ」の代表取締役社長