遺品整理をしなければいけないけれど、「どこから手をつければいいのかわからない」「何を捨てて、何を残すべきなのか迷ってしまう」と悩んでいませんか?
故人が大切にしていた品々を整理するのは、精神的にも体力的にも大きな負担がかかるものです。遺品整理を進める中で、思い出が蘇って手が止まってしまったり、何を優先すべきかがわからず作業が進まなかったりすることも珍しくありません。
しかし、遺品整理には明確な手順があり、事前に準備を整えればスムーズに進めることができます。本記事では、遺品整理を自分で進める方法や手順、注意点を詳しく解説するとともに、業者に依頼する場合のポイントも紹介します。
「できるだけ自分で整理したい」「できる限り負担を減らしたい」「後悔しない遺品整理をしたい」と考えている方にとって、役立つ情報をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
豊富な実績を持つ遺品整理の専門店「株式会社ココロセイリ」の代表取締役社長
目次
遺品整理は自力でできるのか?
遺品整理は自分で進めることが可能ですが、その難易度は状況によって大きく異なります。部屋の広さや遺品の量、整理する人の体力や精神的負担を考慮すると、一人で最後まで進めるのは簡単ではありません。
特に、故人が長年暮らしていた家の場合、想像以上に物が多く、仕分けや処分に時間がかかることがよくあります。さらに、思い出の品が多いほど整理の手が止まりやすく、進行が遅れてしまうことも珍しくありません。
また、遺品の中には貴重品や相続に関わる重要な書類も含まれているため、慎重な仕分けが求められます。誤って必要なものを捨ててしまうと、後から取り返しのつかないトラブルにつながる可能性もあります。
一方で、少量の遺品整理であれば、自分で計画的に進めることも十分可能です。小規模な整理であれば、スケジュールを決めて一つずつ片付けていくことで、無理なく終えることができるでしょう。
遺品整理を自力で行うかどうかを判断する際は、作業にかかる時間や負担を考え、「どの程度なら自分で対応できるか」を見極めることが重要です。もし途中で負担が大きいと感じた場合は、無理をせず、家族や専門業者の力を借りることも選択肢に入れておくとよいでしょう。
遺品整理を自分で行うメリット
遺品整理を自分で行うことには、いくつかのメリットがあります。
故人との思い出にじっくりと向き合うことができる
第一に、故人との思い出にじっくりと向き合いながら整理ができる点です。故人の遺品には、写真や手紙、長年愛用していた品々が含まれており、それらを一つひとつ手に取ることで、思い出を振り返る時間を持つことができます。遺品整理を通じて気持ちの整理ができるため、故人を偲ぶ大切なプロセスになるでしょう。
費用を抑えられる
また、費用を抑えられる点も大きなメリットです。専門の遺品整理業者に依頼すると、部屋の広さや遺品の量によっては数十万円以上の費用がかかることもあります。しかし、自分で整理を進めれば、ゴミ処理の費用や運搬費用を除いて、大きな出費を抑えることができます。特に、まだ使える家具や家電をリサイクルショップやフリマアプリで売却すれば、費用をかけるどころか、少しでも収益を得ることも可能です。
自分のペースで進められる
さらに、自分のペースで進められるのも魅力のひとつです。業者に依頼すると、スケジュールを合わせたり、一度にまとめて整理する必要がありますが、自分で行う場合は、時間をかけながら無理のない範囲で進めることができます。特に精神的な負担を感じやすい方にとっては、少しずつ整理を進めることで、気持ちの負担を軽減しながら作業ができるでしょう。
家族や親族と相談しながら進めることができる
家族や親族と相談しながら進めることで、意思疎通を図りやすい点もメリットのひとつです。業者に依頼すると、細かな仕分けを全て自分たちで確認するわけにはいきませんが、自力で行えば、どの品を残すべきか、形見分けの品を誰に譲るかなどを話し合いながら決めることができます。これは、後々の相続トラブルを防ぐ意味でも重要です。
遺品整理を自分で行うデメリット
遺品整理を自分で進めることにはメリットがある一方で、大きな負担やリスクも伴います。事前にデメリットを把握し、適切な対策を講じることで、スムーズに作業を進められるようにしましょう。
想像以上に時間と労力がかかる
まず、遺品整理には想像以上に時間と労力がかかることが挙げられます。故人が長年住んでいた家には、家具や家電、日用品、書類など膨大な量の物が残されていることが多く、それらをすべて仕分けて処分するには、数日から数週間、場合によっては数ヶ月を要することもあります。特に、仕事や家庭の都合で時間が限られている方にとっては、遺品整理を進めるのが負担に感じることがあるでしょう。
精神的にも大きな負担を伴う
また、遺品整理は精神的にも大きな負担を伴います。故人が大切にしていた品々を整理する過程で、思い出がよみがえり、悲しみや喪失感に襲われることも珍しくありません。とくに一人で作業を行う場合、気持ちが沈んで手が止まってしまうこともあるため、家族や信頼できる人と一緒に進めることが望ましいです。
親族間のトラブルが発生する可能性がある
さらに、親族間のトラブルが発生する可能性も考えられます。遺品の中には、価値のある品や思い入れの深い品が含まれていることがあり、それらを誰が引き継ぐのかについて意見が食い違うことがあります。特に、事前の話し合いが不十分な場合、後になって「勝手に処分された」といったトラブルに発展することもあるため、慎重に進める必要があります。
重労働になる上に怪我のリスク伴う
物理的な負担も軽視できません。大型家具や家電の運搬は、重労働になる上に怪我のリスクも伴います。また、古い家ではホコリやカビが多く、清掃作業の際に健康被害を受けることもあります。適切な装備を用意し、作業環境を整えることが重要です。
不用品の処分に手間がかかる
もう一つの問題として、不用品の処分に手間がかかる点もあります。自治体のゴミ回収ルールに従って廃棄する必要があるため、事前にスケジュールを確認しなければなりません。特に家電リサイクル法の対象となる製品や、大量の粗大ゴミを処分する場合には、専門の業者に依頼する必要があり、その手配にも時間を要します。
このように、自分で遺品整理を行うことは、時間・労力・精神的負担・親族間のトラブル・不用品処分の手間といった様々な課題を伴います。無理をせず、必要に応じて業者のサポートを活用することも選択肢の一つとして検討するとよいでしょう。
遺品整理の全体スケジュールと計画の立て方
遺品整理を円滑に進めるためには、計画を立てて段取りよく進めることが大切です。計画なしに作業を始めると、途中で手が止まってしまったり、貴重品を誤って処分してしまうリスクが高まります。また、整理が長引くことで精神的・肉体的な負担も増えてしまいます。
ここでは、遺品整理をスムーズに行うための具体的なスケジュールと手順について解説します。
ステップ1|必要な人や道具を準備する
遺品整理を始める前に、必要な人手と道具を揃えておきましょう。作業の規模によっては、一人ではなく複数人で取り組むことが必要です。家族や親族とスケジュールを調整し、協力しながら進めると作業がスムーズになります。
また、道具の準備も重要です。遺品整理では、大量のゴミやホコリが発生するため、軍手やマスク、ゴミ袋、掃除道具などを用意しておくとよいでしょう。家具や家電の運び出しがある場合は、工具や養生シートも準備しておくと安心です。
ステップ2|完了日を明確に決める
作業の完了日を決めておくことで、効率よく整理を進めることができます。期限を設定せずに作業を始めると、遺品を眺める時間が長くなり、感情的になって手が止まってしまうこともあります。
特に、賃貸物件の場合は退去期限があるため、それに合わせてスケジュールを逆算して計画を立てる必要があります。持ち家の場合でも、遺品整理を先延ばしにすると処分費用がかさんだり、家の管理が難しくなったりするため、期限を決めて進めることが大切です。
ステップ3|貴重品を最優先で仕分ける
遺品整理を始めたら、まず最初に貴重品の仕分けを行いましょう。通帳や印鑑、身分証明書、保険証券、不動産関係の書類などは、後々必要になるため、早い段階で確保しておくことが重要です。
貴重品がどこに保管されているかわからない場合は、タンスや引き出し、金庫の中を優先的に確認しながら整理を進めましょう。また、デジタル遺品(スマートフォンやパソコンのデータ)も重要な情報が含まれている可能性があるため、確認が必要です。
ステップ4|必要なものと不要なものを分類
貴重品の確保が終わったら、遺品を「必要なもの」と「不要なもの」に分ける作業を行います。
必要なものは、思い出として残す品や家族で分配する品、不動産や財産管理に関する書類などです。一方で、不要なものには、使わない衣類や家具、すでに劣化した家電などが含まれます。
この作業では、判断に迷うものも多く出てくるため、一時的に「保留」するスペースを作っておくと、作業が滞らずに進められます。
ステップ5|不用品の処分方法を決める
仕分けが終わったら、不要なものの処分方法を決めます。処分方法は主に以下の3つの方法があります。
- 自治体のゴミ回収を利用する
- リサイクルショップや買取業者を利用する
- 遺品整理業者や不用品回収業者を利用する
お好みの方法で不用品の整理をしましょう。
ステップ6|部屋の清掃と最終チェック
遺品整理が終わった後は、部屋の清掃を行いましょう。家具や家電を動かすと、長年たまったホコリや汚れが目立つことが多いため、掃除機や雑巾を使って丁寧に清掃を行います。
また、部屋の中に取り忘れた貴重品がないか最終チェックを行いましょう。クローゼットや押し入れの奥、家具の隙間などに貴重品が残っていることがあるため、見落としがないように確認してください。
ステップ7|残った遺品を分配する
最終的に残った遺品は、親族や関係者で分配を行います。形見分けとして譲る品は、事前に話し合って決めておくとスムーズに進められます。
また、高価な貴金属や骨董品などは、相続の対象となる可能性があるため、慎重に扱う必要があります。場合によっては、弁護士や税理士に相談しながら進めると安心です。
遺品整理を自分で行う際の服装
遺品整理は、室内のホコリや汚れと向き合いながら、長時間の作業を伴うことが多いため、適切な服装を選ぶことが重要です。作業環境によっては、衣類が汚れたり、ケガをする可能性もあるため、安全かつ快適に作業できる服装を心がけましょう。
動きやすく、汚れてもいい服装を選ぶ
遺品整理では、家具の移動や荷物の仕分けなど、身体を動かす場面が多いため、動きやすい服装が適しています。ゆったりとした服は引っかかりやすく、作業の邪魔になることがあるため、できるだけフィット感のあるものを選びましょう。また、埃や汚れが付着しやすいため、洗いやすい服や、着古した衣類を着用すると安心です。
長袖・長ズボンを着用することで、ホコリや汚れから肌を守るだけでなく、万が一、家具の角や荷物にぶつかった際にもケガのリスクを軽減できます。
足元は滑りにくい靴やスリッパを選ぶ
遺品整理の現場では、床に細かいゴミや破片が落ちていることがあり、スリッパや裸足では危険です。特に、重い家具を移動する際には、足をぶつけたり、落としたものが足に当たる可能性もあるため、しっかりとした靴を履くことをおすすめします。
滑りやすい床や階段での作業も考慮し、底がしっかりしたスニーカーや作業靴を選ぶと安全です。
防塵・衛生対策も忘れずに
古い家や長年手をつけていなかった部屋では、大量のホコリやカビが発生していることがあります。特に、押し入れや物置、クローゼットを開けたときに、ホコリが舞いやすいので、マスクを着用することをおすすめします。
また、掃除の際に直接手を汚さないように、ゴム手袋や軍手を用意しておくと便利です。金属やガラスの破片など、思わぬケガを防ぐためにも、手を保護できる装備を整えましょう。
自分で遺品整理を行う際に起こりやすいトラブルと回避方法
遺品整理を自分で進める場合、思わぬトラブルに直面することがあります。作業をスムーズに進めるつもりが、近隣住民とのトラブルや親族との意見の相違、貴重品の誤廃棄など、さまざまな問題が発生することも少なくありません。特に、事前準備を怠ると、予定よりも長引いたり、後悔するような事態に陥ったりする可能性があります。ここでは、遺品整理の際に起こりがちなトラブルと、それを防ぐための方法について詳しく解説します。
近隣とのトラブル
遺品整理は、家具の運び出しや不用品の処分など、大きな物音が出る作業が伴います。特に、賃貸マンションや集合住宅では、階段やエレベーターの使用が制限されることもあり、近隣住民からの苦情につながることもあります。
また、大量のゴミを一度に出してしまうと、収集日を守らなかったり、指定された分別方法に従わなかったりすることで、地域のルールを破ることになりかねません。こうした行動は、周囲との関係を悪化させる原因になるため、事前に対策をしておくことが大切です。
【回避方法】
遺品整理を始める前に、近隣の方に一言声をかけておくと、多少の騒音や作業が発生しても理解を得られやすくなります。また、大型家具や大量のゴミを処分する場合は、自治体のルールを確認し、収集日に合わせて適切に処分するようにしましょう。特に、深夜や早朝の作業は避け、日中の時間帯に行うことをおすすめします。
親族間のトラブル
遺品整理は、単なる片付けではなく、家族の思い出が詰まった品を整理する作業でもあります。そのため、親族間で「この品は残しておきたい」「勝手に捨てたのではないか」といった意見の対立が生じやすいものです。さらに、相続に関する書類や貴重品が見つかった場合、財産の分配について揉めることもあります。
【回避方法】
親族同士で事前に話し合い、どの遺品を残すのか、どのように分配するのかを決めておくことが大切です。また、重要な書類や貴重品の整理は慎重に行い、すべての親族が納得できるような形で進めるとよいでしょう。遺品の処分について迷ったときは、一時保管しておき、後日改めて話し合うのも有効な方法です。
貴重品の誤廃棄
遺品整理の過程で、故人が大切にしていた貴重品を誤って処分してしまうケースも少なくありません。現金や通帳、重要な契約書類、土地の権利書などは、普段目につかない場所に保管されていることが多く、ゴミと一緒に捨ててしまうこともあります。
また、思い出の品も整理する過程で、価値に気づかないまま処分してしまうことがあります。「あとから必要になったのに見つからない」という事態にならないよう、慎重に整理することが重要です。
【回避方法】
まずは、貴重品を優先的に探し、確保することから始めましょう。金庫の中やタンスの奥、引き出しの隅など、普段見落としがちな場所も念入りに確認することが大切です。また、捨てるかどうか迷うものはすぐに処分せず、一時的に保管しておくことで、誤って貴重品を捨ててしまうリスクを減らせます。
遺品整理が終わらないケース
遺品整理を自分で進めようとしても、想像以上に時間がかかり、作業が終わらないことがあります。特に、一人で取り組む場合は、精神的・肉体的な負担が大きく、途中で挫折してしまうことも珍しくありません。
また、スケジュールを立てずに作業を始めると、どこから手をつけていいかわからず、非効率的になってしまうこともあります。結果的に、作業が長引いてしまい、賃貸物件の退去期限に間に合わないなど、さらに問題が発生する可能性もあります。
【回避方法】
事前に作業スケジュールを立て、どの部屋をどの順番で片付けるのかを決めておくと、効率的に進めることができます。また、一人で進めるのが難しい場合は、家族や親族、友人に手伝ってもらうことで、負担を分散させることができます。もし、自力での整理が困難になった場合は、専門の遺品整理業者に相談することも検討しましょう。
遺品整理業者の選び方|優良業者と悪徳業者の見分け方
遺品整理を業者に依頼する際、最も注意すべき点は「信頼できる業者を選ぶこと」です。業者の中には、必要な資格を持たない無許可の業者や、高額な請求をする悪徳業者が存在するため、慎重に選ぶ必要があります。特に、遺品整理は故人の大切な品を扱う作業です。そのため、丁寧かつ誠実な対応をしてくれる業者を見極めることが重要です。ここでは、優良な遺品整理業者を選ぶための基準と、悪徳業者を見分けるポイントについて解説します。
遺品整理士の資格を持っているか
優良な遺品整理業者を選ぶ際の一つの基準となるのが、「遺品整理士」の資格を持っているかどうかです。遺品整理士は、一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する資格で、遺品の適切な取り扱いや法令に則った処分方法を学んだ専門家です。
この資格を持つ業者は、単なる不用品処理業者とは異なり、遺品を丁寧に仕分け、供養の手配やリサイクルなど、故人への敬意を払った対応をしてくれます。また、違法な不用品処分を行うリスクも少なく、安心して依頼できるでしょう。
依頼を検討している業者が遺品整理士の資格を持っているかは、公式サイトや見積もり時に確認することをおすすめします。
料金が明確か(見積もりの段階で追加料金が発生しないか)
遺品整理を業者に依頼する際、費用がどの程度かかるのかは非常に重要なポイントです。優良業者は、事前に詳細な見積もりを提示し、作業後に追加費用が発生することはほとんどありません。一方で、悪徳業者の中には、作業後に高額な追加料金を請求するケースもあります。
見積もりを依頼する際は、以下の点を確認しましょう。
- 料金に含まれるサービス内容(仕分け・搬出・処分など)
- 追加料金が発生するケースの明示(特殊清掃や遺品供養など)
- 見積書の内容が細かく記載されているか
また、「作業当日に想定よりゴミが多かった」として追加費用を請求する業者もいるため、事前に「見積もり以外の追加費用は発生しないか」を確認し、書面で契約を交わしておくと安心です。
口コミや評判はどうか
業者選びの際は、実際に利用した人の口コミや評判をチェックすることも重要です。優良な業者であれば、利用者の満足度が高く、ネット上でも良い評価が多く見られます。
口コミを確認する際は、以下のポイントに注目しましょう。
- 対応が丁寧だったか
- 作業がスムーズに進んだか
- 料金に納得感があったか
- 遺品を雑に扱われなかったか
ただし、業者の公式サイトに掲載されている口コミだけでなく、GoogleマップのレビューやSNSなど、第三者が書いた評価も参考にすることが大切です。不自然に高評価ばかりの業者は、自作自演の可能性もあるため、複数のサイトを比較しながら判断しましょう。
違法な不用品回収をしていないか
遺品整理の際に出る不用品を適切に処分するには、自治体の廃棄物処理許可を持っている業者に依頼する必要があります。しかし、中には無許可で回収を行い、廃棄物を不法投棄する悪質な業者も存在します。
違法な不用品回収を行う業者に依頼すると、依頼者自身も法的責任を問われる可能性があるため、業者が適切な許可を持っているか確認しましょう。
信頼できる業者は、一般廃棄物処理業の許可を取得しているか、または自治体と提携していることが多いです。業者の公式サイトや見積もり時に「廃棄物処理の許可を取得しているか」を確認することをおすすめします。
相見積もりを取って比較する
遺品整理の費用やサービス内容は、業者によって異なります。そのため、一社の見積もりだけで決めるのではなく、必ず複数の業者に見積もりを依頼し、比較することが大切です。
相見積もりを取ることで、適正価格を把握できるだけでなく、サービスの違いを確認することもできます。例えば、同じ費用でも供養や清掃が含まれるかどうかで、業者による対応の差が明確になります。
見積もりを比較する際は、以下の点をチェックしましょう。
- 料金に大きな差がないか(極端に安すぎる業者は要注意)
- 見積もり内容に不明点がないか(不明瞭な費用が含まれていないか)
- スタッフの対応が丁寧か(説明が曖昧な業者は避ける)
複数社の見積もりを比較し、最も納得のいく業者を選ぶことで、安心して遺品整理を依頼できるでしょう。
遺品整理業者に依頼する際の流れ
遺品整理を業者に依頼する場合、どのような流れで進むのかを事前に把握しておくことが大切です。業者によって細かな違いはありますが、基本的な手順は共通しています。スムーズに整理を進めるためにも、以下の流れを参考にしながら準備を進めましょう。
無料見積もりを依頼
遺品整理を依頼する前に、まずは業者に無料見積もりを依頼します。見積もりは、実際に作業する範囲や量、必要な処分の内容を業者が確認し、適正な料金を算出する重要なステップです。
多くの業者は電話やオンラインフォームで見積もり依頼を受け付けていますが、正確な料金を把握するためには「現地見積もり」を依頼するのが一般的です。現場を直接見てもらうことで、追加料金の発生を防ぎ、具体的な作業内容を事前に相談できます。
作業前の打ち合わせ(仕分けの方針を決める)
見積もり後、業者との打ち合わせを行い、具体的な作業の方針を決定します。この段階で「どの遺品を残すのか」「形見分けする品はどれか」「供養が必要なものはあるか」など、細かい内容を整理しておきましょう。また、契約を結ぶ前に、業者が提供するサービス内容をしっかり確認し、不明点があればこの時点で質問しておくことが大切です。
また、業者によっては「供養」「リサイクル」「不動産整理」などの追加サービスを提供しているところもあります。必要に応じて、事前に相談しておくと良いでしょう。
当日の作業内容
作業当日、業者は決められた方針に沿って遺品整理を進めます。作業時間は遺品の量や部屋の広さによりますが、通常は数時間から半日程度、規模が大きい場合は1〜2日かかることもあります。当日の流れは以下のようになります。
- 仕分け作業
- 搬出作業
- 清掃作業
支払いとアフターサービス
作業が完了したら、依頼した内容に沿った作業が適切に行われたかを確認し、問題がなければ料金を支払います。多くの業者は現金払いのほか、クレジットカードや銀行振込に対応しているため、支払い方法も事前に確認しておくと安心です。
支払い後、業者によっては以下のようなアフターサービスを提供する場合があります。
- 作業後のフォローアップ(忘れ物がないかの確認)
- 遺品の供養サービス
- 必要に応じた追加清掃やリフォーム提案
特に、大切な遺品が処分されていないか、不用品が適切に処理されているかを確認することが重要です。業者としっかり連携を取りながら、最後まで納得のいく遺品整理を行いましょう。
まとめ
遺品整理は、精神的にも肉体的にも大きな負担がかかる作業ですが、事前にしっかりと計画を立てることで、スムーズに進めることができます。自力で整理を進めることも可能ですが、作業の規模や負担を考え、適宜、家族や専門業者の力を借りることが大切です。
遺品整理を自分で進めることには、故人との思い出に向き合う時間を持てるメリットがあります。しかし、時間や労力、精神的負担が想像以上に大きくなることもあるため、無理をせず、必要に応じて専門業者を頼ることも視野に入れておきましょう。
私たち【ココロセイリ】は、大切な遺品を丁寧に整理し、ご家族の想いに寄り添ったサービスを提供しています。単なる片付けではなく、供養やリサイクル、貴重品の整理など、ご遺族が安心して新しい一歩を踏み出せるようサポートいたします。
「どこから手をつければいいかわからない」「一人では進められない」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。ご家族のご事情に合わせた最適なプランをご提案いたします。
豊富な実績を持つ遺品整理の専門店「株式会社ココロセイリ」の代表取締役社長